ヨットをジェスチャーで操作する

Taku Raymaker

2008年02月07日 10:39


今回はヨットの操作をジェスチャーで行う方法をお話します。

題材としてTrudeau Larindaを使います。

多くの人がヨットの操作をキーボードの上下左右の矢印キーや付属のHUDで行っていると思いますが、多くのヨットではそれらの操作をチャットにコマンドを入力することでも命令できるようになっています。

例えばLarindaの場合、帆の張り出す向きを左右で切り返すコマンドは

/1 tack

です。これをさらにジェスチャーに登録すると、キーボードの指定したキーにコマンドを割り当てることができます。


持ち物のウィンドウにある「作成」メニューから「新しいジェスチャー」を選択します。


「New Gesture」というジェスチャーファイルが作られるので、そのファイルをダブルクリックします。

Stepsの欄に既に何か入っている場合は、選択して「削除」ボタンをクリックしてStepsの欄を一度空にします。
トリガー、置換の欄も文字を消して空にします。

Libraryの欄でchatをクリックして選択し、「追加」ボタンをクリックします。

Stepsにchatが追加されます。

右下の欄に「/1 tack」と入力してenterキーで確定します。

Stepsが「chat:/1 tack」となりました。

ショートカットキーの欄にあるメニューから割り当てたいキーを選択します。
今回はF4を選択します。

右下の「保存」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じます。

持ち物の中にあるNew Gestureを右クリックして「アクティブ」を選択します。

これでLarindaで帆を動かす際にキーボードのF4を押せば帆の張り出す方向を左右で切り返せます。

ジェスチャーの名前はF4Tackなどにしておくと後で探しやすいでしょう。

同様に全ての帆を10度ずつ動かすジェスチャーを作ってみましょう。

Larindaには帆が3つあります。それぞれのコマンドは
/1 j 10
/1 f 10
/1 m 10
となります。角度の数字がプラスだと帆は左へ動きます。

上記と同じ要領で新しいジェスチャーを作ります。

今回はchatを3つ追加して、この3つのコマンドを全て設定します。
ショートカットはF5を選択しました。


同様に右へ動くコマンドのジェスチャーも作りましょう。

/1 j -10
/1 f -10
/1 m -10
角度の数字がマイナスだと帆は左へ動きます。
これはF6に設定してみました。

以上3つのジェスチャーをアクティブにすれば、F5で帆が左へ10度ずつ、F6で右へ10度ずつ、F4で張り出す方向が切り替わるようになります。

今回はLarindaを題材にしてお話をしましたが、チャットにコマンド入力ができる全てのヨットで同じ事が可能です。仲間と話しながらセーリングする場合でも、HUDをクリックするよりキーボードで操作が出来る方が手間が減ります。

また、レースの場合はジェスチャーを駆使することで操作が早く、確実になりますので、是非活用してください。

複数のジェスチャーが同じキーに割り振られていると上手く動かないことがあります。
編集メニューの「ジェスチャー」を選択すると、現在アクティブなジェスチャーが表示されますので確認してみてください。




ヨット覚え書き